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パニック障害の症状・原因・治療について

パニック障害(Panic disorder:PD)とは

突発的に激しい不安に駆られてしまう精神障害のことです。

1980年にアメリカ精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル第3版(DSM)」明記されたことで確立された精神障害であり、かつては不安神経症と呼称されていました。

パニック障害の症状

パニック障害の人は何の前触れもなく以下のような症状のパニック発作(Panic attacks:PA)を発症します。

・動機

・息切れ

・胸部の苦しみや痛み

・悪寒

・火照り

・吐き気

・腹部の不快感

・眩暈

・発汗

・身体の一部のしびれ

・ふるえ

・離人症状

これらの症状に伴い猛烈な不安感に襲われます。

その不安は大変辛苦なもので、気が狂いそう、死んでしまうといった強烈な恐怖だと言われており、10分程度で治まるものから長ければ1時間以上も症状が出続けることもあります。

パニック障害は一度発症してしまうと度々発作に見舞われるようになり、発作が発症することに対する恐怖(予期不安)や公衆の面前に出ていくことへの恐怖(広場恐怖)に常に苛まれるようになります。主に電車の中、緊張時あるいは緊張感がとけた瞬間、会議中、車の運転中、高温多湿の環境などが発作を起こしやすい場所と言われており、一度発作を起こしたことのある場所では再度発作を起こす危険性が高まります。

また大多数がうつ病やアルコール依存症を併発します。

パニック障害によって発症するうつ病は通常のうつ病と区別し「パニック性不安うつ病」と呼称することもあります。

パニック障害を引き起こす原因

トラウマや強いストレス(過労などの身体的なストレスも含む)、または遺伝的要因で不安や恐怖を司る「ノルアドレナリン」と、心の安定を司る「セロトニン」の二つの神経伝達物質のバランスが崩れるためだと考えられています。

また精神的に不安定であると発作を誘発することになります。

不安を齎す低血糖症、抗不安作用のリバウンドとして不安を齎すタバコ、アルコール、他にも睡眠不足、服用薬、覚せい剤などがパニック発作を喚起すると言われています。

カフェインや乳酸、炭酸ガス、なども影響があると見られているようです。

パニック障害は100人に1人は罹患すると考えられており、パニック発作のみに絞れば3人に1人は経験すると言われているほど発症率の高い精神障害でありますが、殊に若い女性に発症例が多く見受けられます。

パニック障害の治療

抗不安剤や抗うつ剤による薬物療法と認知行動療法が治療法として挙げられます。

パニック発作だけならば薬により抑制が可能ですが、不安は薬だけでは解消できない場合が多々あります。その場合は外出に慣れるための訓練である曝露療法などの認知行動療法で時間を掛けて改善を図ります。

また外出訓練の同伴など周囲の協力も大きな力になるでしょう。

パニック障害のまとめ

パニック障害とは突発的に激しい不安とそれに伴う心身の異常に襲われてしまう精神障害のことです。

不安は強烈な恐怖であり、多くがうつ病やアルコール依存症を併発します。

原因はトラウマやストレスなどにより神経伝達物質のバランスが崩れてしまうためであり、

決して珍しい精神障害ではなく、100人に1人は罹患するとまで言われています。

治療には薬物療法と認知行動療法が挙げられます。

パニック発作は薬で抑制できますが、不安の解消には時間がかかってしまいます。

ある日突然発症する病であるため、予防にはストレスをため込まないように心掛けることが大切であると言えるでしょう。

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