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ディオゲネス症候群の症状・原因・治療について

ディオゲネス症候群(Diogenes syndrome)とは

老年期に生じる自身の生命活動に関心を示さなくなってしまう精神障害のことです。

1975年にイギリスの老年科の医師が衣食住に無頓着であったとされる古代ギリシャの哲学者ディオゲネスにちなんで名付けた症候群であり、老年期隠遁症候群(senile recluse syndrome)と呼称されることもあります。

ディオゲネス症候群の症状

ディオゲネス症候群の老人には大別すると身だしなみや身辺に無頓着になる、過度で無意味な収集癖(ホーディング障害)、外界との接触を拒むという三つの症状が現れます。

具体的な症状の例は以下の通りです。

・布団を敷きっぱなしにする

・風呂に入らない

・髪や爪を伸ばしたままにする

・自身の部屋や家に引きこもる

・日用品や雑誌などを収集し、堆く積み上げる

ディオゲネス症候群の老人の家はその収集癖により、しばしばゴミ屋敷化します。また近隣の家から無断で物を持ち帰ることもあるため、トラブルを引き起こしやすいと言えます。

ディオゲネス症候群を引き起こす原因

ディオゲネス症候群の老人の行動はストレスに対する一種の防衛反応であると言われています。

またディオゲネス症候群の老人の収集癖は、孤独を埋めようとする心理が働いているとされています。

これには二通りのタイプが存在し、孤独を埋めるために積極的に物を収集しにいく「能動型ディオゲネス症候群」と孤独であるために物を捨てることができなくなってしまう「受動型ディオゲネス症候群」に分けられます。

例え家族と同居していたとしても発症する可能性はありますが、罹患者の多くは孤立した生活を送る独居老人などに見られ、発症の原因は孤独感が大きく関係しているようです。

孤独であるがために周囲に対して自身の心情を吐露することもままならないため、ストレスがたまり、収集癖が悪化し、それが周囲との軋轢を生み、尚更孤独になってしまうという悪循環を繰り返してしまうことが多く、深刻な病であると言えます。

またIQが高く、裕福で、社会的に高い地位にいた人物に発症が多いとも言われているようです。

ディオゲネス症候群の治療

周囲との接触を心掛けることで孤立状態を改善すれば症状も快方に向かうことが多いとされています。

しかしディオゲネス症候群の老人は周囲からの援助を拒絶する場合が多く、更にその収集癖はどうしても理解を得難いものです。また収集物を処分しようとすれば自身の孤独を埋めるための宝物を無下にされた罹患者は激怒します。

したがって治療には大変な労力と根気が必要になると言えます。

ディオゲネス症候群のまとめ

ディオゲネス症候群とは老年期に生じる生命活動に関心を示さなくなってしまう精神障害のことです。

大別すると以下の三つの症状が現れます。

・身だしなみや身辺に無頓着になる

・過度で無意味な収集癖(ホーディング障害)

・外界との接触を拒む

ストレスに対する一種の防衛反応、あるいは孤独を埋めようとする心理が原因となって生じる症候群であると言われており、周囲との接触を心掛けることで症状も快方に向かうとされていますが、外界との接触を拒むことも多いディオゲネス症候群の老人の治療は一筋縄ではいかず、症状の解消には大変な労力と根気を必要とする深刻な精神障害であると言えます。

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