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ダニング=クルーガー効果とは・古典的条件付けや解離性障害の症状や治療

心理学

皆さんは自分のことを客観的に見ることができるでしょうか。自分の能力を冷静に測ることができますか。自分では客観的なつもりでも、極端に自信満々だったり、逆に極端に自信がなかったりということはよくあることです。

自分のことは自分が一番わかっているという言葉もありますが、自分のことを見つめることは意外と難しいものなんですね。だからこそ失敗したり悩んだりする人が出てくるわけです。

今回はそんな自信に関する心理学用語のご紹介です。

ダニング=クルーガー効果

ダニング=クルーガー効果とは、無知であり能力が低い人間ほど、自分の容姿、能力などを高く評価してしまうという心理学用語です。自分がまだまだであるということを客観的に分析する力がないために、自分はいいんだ素晴らしいんだできるんだと考えてしまうわけです。

能力がない人は、自分を見ることもうまくできません。そのことから自己評価が実際の能力とかけ離れるわけですが、低い方よりも高い方に偏るみたいですね。

日本人だと能力が低い人は自己評価も低く自信がない場合が多いイメージがあるため微妙なところではありますが、皆さんの周りの人はどうでしょうか。

自信満々だけど実際には何もできないという人はいるでしょうか。根拠のない自信を持って能力が低いままでいるという人は結構多いかもしれませんね。むしろその自信と現実のギャップに苦しみ、現実を受け入れられずに自信満々でいるために自分の世界に引きこもっている人もいると思います。自己評価と現実のギャップを埋めて、極端なものの見方をしないようになりたいですね。

また、能力の高い人間は他者について見誤ることが多く、能力が低い人間は自己について見誤ることが多いとのことです。言われてみればそうかもしれません。おもしろいものですね。

過信も悪いことばかりではない

今まで能力が低い人は過信しがちであるという話をしましたが、過信も悪いことばかりではありません。

なぜなら、何かをしようとする時は、過信するくらいがちょうどいいからです。

自信を持っていないと新しいことにチャレンジすることはできません。そうやって失敗を重ねる可能性は高いですが、成功する可能性だってあります。何かをするためには自信も時には必要なのです。

慎重なことは基本的に悪いことではないのですが、慎重すぎるあまりに失敗を恐れて何もできなくなるということもありえます。時には馬鹿になって自己を過信してみるという発想の転換が必要な場合もあります。現状の生活を変えたいけれども何もできないまま時が過ぎているという人がいたら、一度考えることはやめて馬鹿になる必要があると思いますよ。

あなたはどうでしょうか。

まとめ

能力が低い人間ほど、自分の外見や内面、能力を高く見積もる、過信する傾向があるという心理学用語をダニング=クルーガー効果と言います。

プライドばかり高くなると生活に支障が出る場合もあります。極端な自己評価を避けて、現実に即して自己分析を身につける必要があります。

しかしながら、過信することも決して悪いことばかりではなく、新しいことにチャレンジする時などは、馬鹿になって自信を持ってまず行動してみることも必要なのです。考えるよりも先にやることがある、というのもまた一つの現実なのです。

心理学の中には有名な実験がいくつかあり、名前が一般的に広く知られているものもあります。また、心理学でなく他の学問でも、実験内容や言葉が有名なものがあります。

例えば、物理学の世界ではシュレディンガーの猫という言葉が有名です。これは量子力学どころか物理学の基本もほとんど知らないような人でも、その言葉を知っていて、創作や話のネタに用いることがあります。

心理学の実験の中で、シュレディンガーの猫と同じく、動物の種類が入った有名なものがあります。それはパブロフの犬です。パブロフの犬は、シュレディンガーの猫ほどの知名度はありませんが、それでもメジャーな心理学実験の内の一つです。心理学を少しでもかじったことがある人なら、必ずしっているというほど有名な実験です。

今回はそのパブロフの犬に関係する心理学用語のご紹介です。

古典的条件付けとは

パブロフの犬の実験に関する心理学の用語として、古典的条件付けというものがあります。

人や動物は無条件に反応してしまうことがあります。

例えば、おいしそうな食べ物を見ると、唾液が出てくると思います。これは特別意識していなくても、反射的に出てきてしまうものです。

この唾液が出てくる反応を無条件反応と言います。そして、無条件反応を引き起こす刺激を無条件刺激と言います。おいしそうな食べ物を見るという無条件刺激、唾液が出てくる無条件反応でワンセットであると認識してください。

ここでこの無条件刺激と無条件反応と全く関係のないベルを鳴らすという刺激を用意します。別にベルを突然鳴らされても唾液が出ることはないですよね。ベルのような刺激は中性的な立場の刺激であるため、中性刺激と言います。

それでは、おいしそうな食べ物を見せる時に、毎回ベルを鳴らすと一体どうなると思いますか。

結果は、ベルを鳴らすだけで唾液が出るようになる、です。

おいしそうな食べ物を見ると唾液が出てくるという反応が元々ですが、その時にベルを鳴らすという行為を繰りかえすことで、ベルを鳴らすという刺激に対しても唾液が出てくるという反応が起きるようになってしまうのです。

中性的な刺激であったはずのベルが中性的でなくなったわけです。体が学習してしまったわけですね。この時のベルを条件刺激と言います。

このように、中性刺激を、元来起きる刺激と反応のセットのところに同時に提示することによって、条件刺激にしてしまうことを古典的条件付けと言います。関係ない刺激だったものが、古典的条件付けによって反応を引き起こす刺激へと変容したことになります。

条件刺激は消去可能

この条件刺激との関係は消去することも可能です。

食べ物を出さなくてもベルを鳴らすだけで唾液が出るような体になってしまったわけですが、ベルを鳴らすだけで食べ物を出さないということを繰り返していくと、段々と唾液が出なくなり、条件刺激に反応することはなくなります。

一度条件付けられたらその刺激のみでもずっと反応して良さそうなものですが、元来関係のないものを無理やりペアにしたようなものなので、きっと不自然さを体が感じ取っているのでしょうね、反応は消えてしまいます。

まとめ

古典的条件付けとは、無条件刺激と無条件反応と同時に中性刺激を提示することによって、中性刺激が条件刺激となり、条件刺激のみで条件反応が引き起こされるようになることを指します。

ただしこの古典的条件付けによって作られた反応は、条件刺激の提示のみを繰り返すことで消去することができます。

解離性障害という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この病気はとても古くからある病気の一つでかつてはヒステリーと呼ばれていました。また、女性の患者さんが多かったために、女性特有の病気と考えられていたこともあります。解離性障害は、神経症の一つです。神経症は一般的には精神的なストレスやこころの葛藤によって生じるもので、自分が病気であるという認識をもつことができます。しかし、この解離性障害は神経症の一つでありながら人格のまとまりが失なわれてしまい、病気の認識ができなかったりといった特徴があり、神経症とは異なる側面をもっています。

解離性障害の種類

まずは解離性障害の3つの種類についてみていきたいと思います。1つ目は解離性健忘です。本人にとってショックな出来事が起きたのち、数日から数週間の出来事を思い出せなくなります。思い出せなくなる記憶は、本人についてとてもショックの大きい出来事にまつわることが多いです。例えば事故や犯罪、予期せぬ不幸などです。二つ目は解離性遁走です。本人にとって耐えがたいストレスがあった場合に、日常生活からどこかに行ってしまうことを指しています。そしてどこかに行ってしまっている間は自分の名前や住所などを忘れてしまっていることが多いようです。そして突然自分のもとに戻ってきたときに、忘れていた過去の自分を思い出しますが、その際には遁走中のことは忘れていることが多いです。3つ目は解離性同一性障害です。この場合は、精神的なストレスが高くなると、その人の別の人格が現れたり消えたりします。これは別の人格が苦痛な気持ちや場面に対峙することで、心の安定を保とうとすることの表れであることが多いです。この人格も一つではなく、複数の人格が入れ替わり立ち代わりに出現することがあります。

解離性障害の治療方法

解離性障害は精神的なストレスが主な原因になっていることが多いため、基本的な治療については心理療法や精神療法が主流になってきます。まずは、その原因となった状況に対する環境調整がなされます。その次に患者さんに対しての治療が行われますが、この際治療を開始すると症状が悪化することがあります。患者さんにとって解離性障害の症状は心の安定を保つための防衛反応なので、その苦しい現実に向き合うことで症状が悪くなってしまうのです。患者さんにとっての治療のゴールは人格の統合とされがちですが、無理に人格を消去しようとするとかえって状況が悪化しますので、患者さんの気持ちの安定や適切な社会復帰を目標とすることも多いとされています。また、この心理療法に伴い、薬物療法が行われることが通常です。しかし、解離性障害の患者さんが薬に依存しないよう注意しながら薬物療法を行うことが重要です。

解離性障害の患者さんへの対処

解離性障害の治療に際しては家族や患者さんの周囲の人々の支えがとても重要になってきます。解離性障害の患者さんは病識がないことも多いので、家族や周囲の方が気づいて治療につなげることが重要です。そして患者さんのストレスの原因と一緒に探って除去するための援助をするようにつとめてください。治療が長期間にわたることも多いので、患者さんに寄り添いながら治療を見守る態度がよいでしょう。

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