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オセロ症候群の症状・原因・治療について

オセロ症候群とは

事実や証拠が存在しないにもかかわらず恋人や配偶者の不貞を疑ってしまい、嫉妬心から異常な束縛に走ってしまう症候群のことです。

命名の由来はウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇の一つ「オセロ」であり、妻の不貞を疑うあまりに無実の妻を殺害してしまい、自害してしまうオセロのように、オセロ症候群の罹患者も際限ない嫉妬によって身を滅ぼしてしまいかねません。

オセロ症候群の症状

妄想性障害の一つとされており、その妄想とは嫉妬妄想です。

オセロ症候群自体が嫉妬妄想と呼称されることもあります。

罹患者はパートナーが異性に関心を示すことに強い嫉妬心を抱きます。

その嫉妬心は異常なまでに大きく、テレビに映るタレントを見ることや異性の店員への注文、異性の同僚との仕事上での会話すら許さない場合もあります。

またパートナーの携帯電話、パソコン、財布や通帳や所持品等を確認し、常に浮気相手の存在を疑い続けます。

パートナーに対しても、行動の監視、連絡の強要、許可のない外出を一切許さないなどの強烈な束縛をし、果ては職を辞すことを強要する場合もあり、パートナーが要求に従わなければパートナーを責め、要求に従ったとしてもその束縛が根本的に解消することはないと言います。

更に症状が重篤化していくと攻撃性が加わることがあり、自身やパートナーを傷付けることもあるため非常に危険な症候群であると言えます。

オセロ症候群を引き起こす原因

根底にあるのは強い不安と孤独に対する恐怖であると言われています。

幼少期の両親の不和や不倫、愛情の欠如、大切な人との死別、また過去の恋人の裏切りなどがトラウマとなり発症してしまうそうです。

また以下のパーソナリティ障害が原因で嫉妬妄想が生じている場合もあります。

・妄想性パーソナリティ障害

・統合失調症

・重度のうつ病

・アルコール依存症

オセロ症候群の治療

一人きりで症状の改善を図るのは大変難しい症候群であるため医師のカウンセリングによってトラウマを少しずつ取り除いていく必要があります。

自身のパートナーに対する行為は愛情ではなく、トラウマからなるものであることを知り、本当の愛情は執着や束縛、依存ではないことを理解して、なおかつ根底にあるトラウマをなくすことができなければオセロ症候群の嫉妬心もなくすことができません。

またパートナー自身が根気よくオセロ症候群罹患者と付き合い、安心感を与えていくことで症状が改善する可能性もありますが、ほとんどの場合は過度な束縛と事実無根の不貞を疑われることに耐えかねて去ってしまうと言います。

オセロ症候群のまとめ

オセロ症候群とは事実無根であるにもかかわらず恋人や配偶者が不貞行為をしていると疑ってしまう嫉妬妄想の事です。

幼少期における両親の不和や不貞、愛情の欠如、大切な人との死別、または過去の恋人の裏切りによって生じたトラウマを原因であり、症状を解消するには地道なカウンセリングやパートナーの協力が必要です。本当の愛情は執着や束縛、依存ではないことを理解し、自身の行動の根底にあるトラウマを取り除くことができなければ、オセロのように最も大切な人を自らの手で失わせてしまうような事態もありえるため、非常に深刻な症候群であると言えます。

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