心理学の種類・心理学者・日常で役立つ心理学と心理テストを紹介します。

menu

メンタル心理.net

アルツハイマー型認知症やてんかんの症状・原因・治療と家族の対応方法

アルツハイマー型認知症は、初老期以降に発症し、病的な知能の低下をきたす大脳の変性疾患です。65歳までに発症するものをアルツハイマー病、65歳以降に発症するものをアルツハイマー型老年認知症と呼んでいます。この病気そのもので死亡することはありませんが、必ず進行していき、全経過年数は6から15年といわれています。この病気は最近になって発生したものではありません。最古のものでは紀元前3000年ころにもこの病気と思われる記載が残っているのです。しかし近年では高齢化にともない、アルツハイマー型認知症の患者さんが増え、社会問題となってきているのです。

アルツハイマー型認知症の症状について

アルツハイマー型認知症の症状としては、人間の精神機能のすべてが障害されます。一般的には記憶力の低下がよく聞かれますが、この病気では記憶力、言語機能、人格あるいは感情、方向感覚、判断力、抽象化能力、計算力といった認知力のすべてが阻害されるのです。初期の症状としては頭痛や疲れやすさ不眠といった漠然としたものが多く、うつ状態とみなされることがあります。この時期では新しいことを習得できなかったり昔の記憶を思い出せなくなります。中期の症状としては、記憶障害の進行や買い物や金銭の感情が苦手となっていきます。判断力の低下もみられ、人柄がかわってしまうということもあります。この時期異常行動がみられることがあり、介護者を困らせることが多くあります。末期の症状としては精神機能だけではなく身体機能も衰弱し、次第に寝たきりの状態となっていきます。異常行動はなくなりますが、睡眠リズムの乱れが目立つことがあります。

アルツハイマー型認知症の原因について

神経細胞が死んでいくことによって認知症は起こります。また、遺伝子異常のほかアルミニウム中毒説などさまざまな説がありますが、真相はわかっていません。今のところは遺伝的素質と環境要因がかかわっていると考えられています。

アルツハイマー型認知症の治療について

アルツハイマー型認知症の症状をなくしたり、進行をとめたりするといった薬は現時点ではありません。対処療法としての薬物療法が検討されます。例えば、幻覚、妄想、抑うつ状態、不安といった症状には向精神薬が用いられます。このほかには、デイケアなどでの回想法や音楽療法といった心理療法が行われることがあり、認知症症状の進行の防止に効果があるといわれています。

アルツハイマー型認知症のご家族へのアドバイス

アルツハイマー型認知症の患者さんへの対応の原則は、保護的で支持的で受容的な態度があげられます。これは正しいのですが、介護の実情としてはなかなか完璧にこういった態度をすることは難しいといわれています。誠心誠意尽くしても相手に伝わらないばかりか反感をかうことがあるのがこの病気です。介護の中で腹をたてたりイライラしたりするのは当然の感情です。難しいことですが、自然体を心がけるのがよいではないでしょうか。また、介護のために自分の生活を犠牲にせざるを得ない状況になることが往々にしてありますが、できる限り今までの生活パターンを維持するべきです。そのためにも公的機関の支援やサービスなどを上手に使って負担を軽減するようにしてください。

てんかんといった言葉は我々にとって比較的なじみが深いものかもしれません。てんかんとはてんかん発作が繰り返し起きる慢性の脳の疾患です。てんかん発作は脳のニューロンの過剰な電気活動によって生じる発作で電気活動が起こる部位によっていろいろな特徴的な発作を起こします。

てんかんとは

脳波検査によって特徴的なてんかん性発波を示すのがてんかんの大きな特徴です。しかし、てんかん性発波があるからといっててんかんとは言いません。あくまでもてんかん発作が繰り返し生じる場合に、てんかんと診断されます。原因として器質的な病気がはっきりとしているものを症候性てんかんと呼びます。脳腫瘍や頭部外傷などがあげられます。そうではなく、器質的な変化の認められないてんかんのことを突発性てんかんと呼びます。こちらはかっきりとした原因はわかっていません。

てんかんの患者さん

てんかんの有病率は0.3%から2%とするものが多いです。てんかん発作がはじめて起きるのは幼少期から思春期であることが多いです。20歳前に発症することが多い病気です。性差があり、男性の方が女性に比べて多く発症するようです。

てんかんの症状について

てんかん発作には部分発作と全般発作の2種類があります。部分発作はてんかん発作のもとになる過剰な電気活動が脳のある一部から起きて、それによって発作になるものを指します。一方、全般発作は過剰な電気活動が脳の中心に起こり最初から脳全体を巻き込んで発作が起こるものをいいます。

てんかんの治療法について

まずはてんかんの正しい診断を受けることが第一になります。てんかん発作があるからといって必ずてんかんと診断されるわけではありません。神経学的検査として、頭部のCTや脳波検査など充分に精査をすることが重要になります。てんかんと診断された場合には抗てんかん薬による薬物治療を行うことが一般的になります。治療によっててんかん発作がなくなることが一番ですが、発作の回数が減ったり発作の程度が軽くなるということも重要な指標になっていきます。また、発作がどんな状況で発生しやすいかということを明らかにして、そのための対処を考えることも重要になります。たとえば、お酒を飲んだ時に発作が起こるという人の場合にはお酒を飲まないようにする、とか、明け方に発作が起こるという人であれば、服薬の時間を調整するといった対処が考えられるでしょう。また、薬物療法がてんかんには一般的ですが、外科的手術も行われることがあります。薬物療法で効果がなく、何度も転倒するなど危険な状況にある方は専門医に相談することをおすすめします。そのほかの治療方法としては、食事療法や東洋医学、ホルモン療法などがあるようです。しかし、てんかんに一番効果的な治療方法としては薬物療法になります。

てんかんの患者さんへの対処

てんかん発作に立ち会ったときはあわてないことが一番です。大発作のようなてんかん発作が起きた場合には転倒して怪我をしないように注意してあげてください。また、唾液や食べ物が機関に入らないように横向きに寝かせるようにしてください。また、てんかん以外で医療機関にかかるときには、必ずてんかん薬を服用しているということを伝えるように注意しましょう。

関連記事