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うつは甘え?うつ病はどんな病気か

現在うつ病で治療を受けている患者の数は100万人以上もいると言われています。

それだけ悩んでいる人がいるというのが現代社会なんです。

また、うつ病という言葉が浸透して、自分はもしかしたらうつ病かも?と思って病院に行く人が増えたのも、患者数が多くなった原因の一つだと思います。

昔は怠けで済まされていた人たちが、適切な治療を受けられるようになったわけです。

しかしながら、うつ病は甘えであると考える人がまだいるようです。

本当にそうなのでしょうか。

うつ病とは

そもそもうつ病とはどのような病気なのでしょうか。

うつ病とは、気分がひどく落ち込み、物事への興味も失ってしまった状態のことです。

これはちょっと嫌なことがあって落ち込んでいるものとはレベルが違います。

生活に支障が出るほどの落ち込みなのです。

精神的な落ち込みに加え、自殺したいという気持ちが出ることもあります。

さらに、以前は楽しめた趣味や娯楽が全く楽しめなくなります。

いまいちどんな状態かイメージできない人は、今までの人生で本当に辛い気持ちになったことを思い出してください。

何もやる気が出ず、涙が流れるだけだったという人もいるでしょう。

何かをやろうとしてもやる気になれないという時は誰しもあると思います。

うつ病は、そんな状態がずっと続いていると思ってもらって構いません。

正確ではないと思いますが、イメージとしてはそんな状態です。

頑張ろうとしてもうまく動くことができないのです。

うつ病は身体的にも、睡眠が不安定になる、疲れやすくなる、集中力や思考力が落ちるなどの影響が出てきます。

うつ病になると、精神的にも辛く、身体的にも自分が思うように動けない状態になるのです。

それが、うつ病という病気です。

うつ病と脳の関係

それでも、頑張ればいいだけだと言い切る人もいるかもしれません。

うつ病と言っている人も同じ人間なのだから気合いでどうにかなるのではと疑問を抱いている人もいるかもしれません。

そんな人も、うつ病と脳の関係について知れば、考えが変わると思います。

うつ病の原因として言われているのが、セロトニンの減少です。

セロトニンが減少すると、疲れやすくなったり精神が安定せずにうつ病になったりします。

他には、うつ病の人は健康の人に比べて、海馬が萎縮するという研究もあります。

つまり、うつ病の人は脳や体内の伝達物質に明らかな変化が起こっており、ただの甘えとは異なるわけです。

脳みそが萎縮することを甘えだと言う人はいないと思います。

脳みそにまで変化が現れてしまうのがうつ病です。

うつ病は甘えではない

うつ病は決して甘えではありません。

ただの怠けとは異なるということは理解していただけたと思います。

そんな状態の時に周りから甘えだ、頑張ればなんとかなると言われたら本人はとても辛く惨めな気持ちになってしまいます。

うつ病はきちんとした病気であり、だからこそ、適切な治療と周りのサポートと理解が必要になるわけです。

かつては”うつ病”というと、まるで頭がおかしい人とばかりに、少し差別的な扱いを受けてきました。

しかし、医学が進歩した今、心の研究も進み、体だけではなく、心も無理がたたれば調子が悪くなるという事がわかってきました。

毎日の忙しさの中で、心の調子が少しおかしいなぁと思っても、体のように熱が出たり骨折したり、物理的に生活できなくなるという事が無いため、そのまま放置してしまいがちですが、実は心も調子を崩せば大変な事になります。

中には、「まさか私が」と思っている人が、ある日突然発症することもあるこのうつ病、いつか来てしまうその日の為に、心が無理をすればどうなるのか、あらかじめ知っておく必要がありそうですね。

うつ病の症状

最近は、うつ病と言っても、様々な症状がある事がわかってきて、その症状に応じて「~障害」という名称で呼ぶようになりました。その総称が「うつ症状」という事になります。

うつになるメカニズムはわかっておらず、日常的に「なんだかスッキリしない」「少し気分が落ち込み気味」という事もあるため、「うつ症状」との線引きは難しく、判別しにくいのもまた事実です。

まず、気持ちが落ち込んで、何もする気がおこらないところから始まり、絶望・悲しみが続きます。すべてをネガティブにとらえ悩み続ける為、夜が眠れなくなり、無理して起きても朝は気分がまったくすぐれず、夕方になるにつれ少し回復はするものの、やはり夜になれば眠れなくなる・・・という悪循環になります。

睡眠不足は、確実に体を蝕んでいきます。頭痛・発熱・腰痛などを発症します。そして集中力が低下し、仕事にも支障が出始めます。

心の風邪の本当の意味

うつ病の症状は、その辛さは、経験しないとなかなか周囲には理解されず、ともすれば「怠けている」と責められたり、けだるくて物事の進みが遅いとなられたり、周りとの折り合いが難しいのもその特徴です。

かかった本人は、思ったように体が動かない状況に自分を責めながら、最大限頑張っているにも関わらず、周囲から何気ない「がんばって」の言葉が、「さらに頑張らなければいけないのか」という気持ちになり、さらに落ち込んでしまうようです。

うつ病は、「まさか自分が」と思う人も普通に発症し、注目すべきは意外に人数が多いという事です。

うつ病が「心の風邪」といわれる所以は、体と同じように心も病気になるという意味もありますが、もう一方で、普通の風邪と同じぐらい発症患者が多いという意味も含んでいます。

毎日体と同じように心を酷使して、うつ病を発症して初めて、自分の気持ちや心を思いやる必要性を感じる人も少なくありません。

日頃から、体と一緒に、自分の心もいたわってあげたいものですね。

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